聴音士
by Takahiro
ギュスタ.ノエ.ゲラーは所謂アカシックレコードアクセス機器である、「聴音機」の完成に生涯を捧げた人物である。
長い年月をかけて遂に完成した聴音機であったが、無垢で素質のある13歳未満の子供にしかこの機械を扱うことが出来ず、
晩年彼は双子の孫娘と愛犬を連れて、各地にこの巨大な機械を牽引車で運んで赴き、
人々に災害の予知や個人の運命について助言を行った。
娘たちの母親は彼のこの行為を非常に嫌がり、なんとか彼女らを連れ帰ろうと必死だったが、
意に反して双子の娘たちは祖父との旅の生活と、聴音機の操作をとても楽しんでいたという。